「インド」「人生観」「変わる?」私の意見と考察 インド人のメンタリティーを添えて
なぜこの記事を書くにいたったのか
妄想の世界
友:インドに住むとやっぱ人生観変わるの?
私:面白く違いを語ることはできるけれど、人生観はあまり変わらないよ。
友:まぁ私君、鈍そうだもんね。(変だし)
私:いや・・・鈍いからじゃなくて、うまく説明できないけど変わらないきがする。
帰国子女の端くれとして国の比較がしっかりできないのはよろしくない。ましてや現在進行形で住んでいる国のことを語れないなんて恥ずかしい。
という格好のつく理由も考えてみましたが、
そうです。日本に帰った際の妄想をしている最中に、まともな答えが返せなかったからです。
このよい機会に考察して自分の偏った考えをまとめてやろうと珍しくやる気がでているのです。
そもそも「人生観」の意味とは?
人間の生き方や生きることの意味に関する考え。人生の価値・目的・態度などについての考え。(引用:weblio辞書)
とても深いですね。
インドで人生観が変わる人の共通点
面白いことに、インドの人生観について語っているネット記事のほとんどはバックパッカーか、数回旅行に行った人たちが多いです。住んでいる人たちからしたらそれを読んでいると日本に住んでいる読者とは違う感覚になるはずです。
私のように、
「この人はあまり海外に行ったことない人たちかな?」
「数回の旅行で何かわかるのか?我居住者ぞ?我居住者ぞ?」
と挑発をしたくなる人も少なくないかと思います。
(16カ国以上旅行しているし、アメリカ在住経験もあるしいいよね・・・インドも住んでるし・・・)
他の人のブログを読んでいると人生観が変わった理由としてインドについて共通に挙げられていることがいくつかあります。
これらが間違いだとは言いません。すべてあっていますw
ですが私の見解はこれらのポイントはインド特有ではないということです。
ほかの国に比べて度合は確かに違いますが・・・
日本人は堅すぎるのでは?
前項の6点をみて少し強烈だなと感じたあなた。日本人の特徴を対比して書くと日本人の異質さにも気がつくことができると思います。
- 時間にルーズ →時間厳守、死守すべき
- うそを平気でついてくる →本音と建前文化。本音なんていわない。要するに嘘。
- ぼったくってくる(足元見てくる) →すべてルール厳守、融通は利かない
- すぐにお金を要求してくる →おもてなし精神で切り抜ける
- カーストを感じる(差別意識が目に見える)→異質は受け入れない
- 何もかもカオス →すべてが整理されている
表現がややインドサポートに回っているかもしれませんが、欧米、東南アジアすべての国はインド寄りですよね。
タイやベトナムなどの東南アジアでは1, 2, 3, 4, 6については共通ですし、
アメリカに関しても1, 5(田舎の州は差別ビンビンです), 6も多少なりとも共通してありますし、
欧州も1, 3, 4も旅行中にひしひし感じたことです。
南米も含め様々な国を訪れ、現地のツアーに参加をしてみると、「日本人相手の観光は楽だ。時間を守ってくれるからね」と大体言われるイメージですし、世界の基準から行くと日本のほうが外れているのが自分のイメージです。
更に言ってしまうと
インドにきて人生観が変わる日本人の数よりも、
確実に日本にきて人生観が変わったという外国人の方のほうが多そうじゃないですか?
特にインドのどの部分が日本人を刺激するのか
さらに詳細にポイントごとにどの部分が日本人を刺激するのかについて記載してみる。よい刺激と、日本人のメンタルを傷つけるものまで記載します。
時間にルーズ
インド人の感覚として聞くのが、「時は金なり」という感覚がないということ。彼らにとって時は無限で、流れ去っていくもの。
電車が遅れようが、何が遅れようがあまり気にしない。なぜならなせばなるから。
この感覚は日本にはないですね。どちらかというと野生の人間に近いのではないでしょうか。
うそを平気でついてくる
彼らは日本語の意味する嘘をつこうとしているわけではなさそうということがここ数ヶ月でわかってきたことは、
「彼らからすると嘘はエチケットのようなもの」
ということだ。日本人で言う、建前なのだ。
日本人からするとストレスを感じるのは、日本人が建前を使わないようなどうでもいいところで建前を使ってくるからでしょう。数年たたないとこれは見抜けない気がします。
ここで心がやられる日本人は確かに多そう。
知らないことも知っているように話すインド人
おそらくインドでは無知・知らないということが恥とされている。
このことは上記した「うそを平気でついてくる」に深く関わりがあるのではないかと推測している。
タクシーのドライバーから会社の古株スタッフまで、新しいことや、これ知っていた?と聞くと実際は知らなくても100%「知っている」と答えます。特に新しく入社したスタッフ(面接時も)は何事も「できる」「知ってる」と言ってきますが絶対に知らないと疑い、過去の会社や実技で確認するべきでしょう。
本当に心を許してくれているインド人、後輩などは、こっそりと実は知らない・・・といってきますが、自分よりも年が上の方はよほどのことがない限り知らないとは口が裂けても言いません。(しかも面倒くさいことに知らないことについて追及するとかなり不機嫌になります)
よく聞く例で言いますと、インドで道を聞いてもたどりつけないという話です。
これも無知は「恥」と結びついています。「あっちのほう」(道俺知ってるかっこいい)となるのです。
対処方法は数メートル離れたら違う人にまた確認することです。3,4人に聞いて頭の中で要約するとゴールが見えてきます。ビジネスもまた同じ。
皆、自分の都合のよい、格好のつくことを言うので、決断に迷ったら複数人に聞くのが吉です。
ぼったくってくる
ぼったくり、という表現がいいかはわかりませんが、ビジネスをする上で少しでも値段を上げるのは営業としては当然ですよね。インド(デリー)の場合、日本人の印象になぜ残りやすいのかというと、その営業をかけてくる人数の多さです。さすが人口第2位ですね。
加えて日本人は、はっきりと交渉・断ることができない特性と、観光客観をバリバリ出すため商売のターゲットになりやすいのだと思います。
日本でも同じことは起きていますよね。現在は法規制がされていますが、繁華街での客引きを想像してみてください。よく海外の旅行者が日本人の客引きに連れて行かれていますよね。それと同じです。
これを改めて認識した上で考えるとあまり固有の特徴とはいえませんよね。無知の負けです。
すぐにお金を要求してくる
まぁ、サービスをしたら当たり前ですよね。そのサービスのレベルが低く、日本人のおもてなし精神を越えてこないので日本人からすると、「なにもしてないくせに金を要求してくるな」と思うのでしょう。w
私も激しく思うことが良くあります。
加えて英国の元植民地ですからチップ文化も当然根付いています。最近はチップをあげなくてもよさそうですが。
カーストを感じる(差別意識が目に見える)
ここがもしかしたら一番、人生観が変わるところなのかもしれません。
・「ごみはポイ捨てしても、ごみを掃除する人たち(下のほうの人たち)の仕事を作っているだけ」という発言
・道路にはお金を求めてくる人がたくさん
・特にパキスタンに対しては敵対心むき出し
これらは日本人には刺激的ですね。ですが、カーストという言葉を使うからインドっぽいのであり、アメリカでは未だに白人、黒人、アジア人のなかで順位がありますし、日本で言うとLGBTなんかは最近になってやっと認められてきていますよね。
日本のような島国、単一民族のほうが他国に対する敵対心、異分子排除の傾向が強い気もします。
何もかもカオス
これは…家の前を牛が歩いてたり、豚が走っていたり、サルがいたりすることですかね?自然の中で生活させてもらっているのが人間です。
アメリカでは鹿が走り回り、飼育中の馬も逃げ出します。
まとめ
インドと日本は確かに正反対の国。
日本しか知らない人がバックパッカーで来たら、おそらくインドの数回の訪問で日本の生きやすさに気が付かされ、人生観が変わり悟りを開き始めるのでしょう。
*タイとかベトナムも歴史的に親日の傾向が強いため、バックパッカーしていても人生観にはあまり影響がないのかもしれません。まったく日本人と歴史的ゆかりのないインド、くわえて独自の文化を持っているので日本人にとっては人生観が変わるかもしれませんね。
ですが、インドと日本のメンタリティの間には、色々な国が挟まれており、中間にある国に住んだり旅行をしたりすると、インドの文化や生活も受け入れやすくなり、「インドに来て劇的に人生観が変わった!」とはなりにくいのではと思います。
*個人的には先日のモルディブ旅行のほうが、豊かに過ごす選択肢を持つために働いてお金を稼ぐんだと人生の目的を見つけた感じがします。
個人の意見が多く含まれます。異なる意見の方は是非コメントを。