インドでのビジネスが難しいといわれる所以
インドでビジネスをすることは一生の経験になる。
インドへ駐在するとタフになる。
インドで過ごしたらどこでも働けるようになるよ。
インドでの1か月は日本の1年。
などなど…
私の勤務先がインド要員を増やすためにこのようなことを言っているのかもしれませんが、他社の人にお話を伺ってもこのようなことを聞くので、正しいのだと思います。
すべての事がスムーズに行くことはないですからね。スムーズに言ったら感動していいと思います。
以前書いた記事は人生観が変わるかという話でしたが、今回はビジネス視点でインド人と関わることの難しさを書いてみたいと思います。
一体インドのどの部分がインドビジネスを難しくさせるのか。
3点紹介してみたいと思います。
1.人の種類が多い
日本よりも人間の種類が多いです。
金太郎飴と比喩できる日本人な私たちからすると、人の動き・考えがインドではとても読みにくくなってきます。
インドの場合は何回切ってもも同じ断面の飴は出てこず、絵柄、色、味が全て変わってくるイメージです。ひどい時は形まで急に変わります。
なので表向きに似ていても味がまったく違う等あり、常に新しい人とビジネスをするのは少し根気がいりますよね。それが365日続きます。
くわえまして、出身州においても人種・言語、くわえて宗教も異なるため難しくなってきます。マルワリの人たちは現金換算思考が高い、タミルの人たちはのんびり、デリーの人たちは気難しい・いぶし銀などなど数年住んだだけの日本人が見ただけでは判断できない深い世界がそこにあります。
2.究極の「分業」意識
これはおそらくカーストからくるものでしょう。欧米もよくこういった話を聞きますが、スペシャリストが多いです。日本はジェネラリスト万歳ですよね。
欧米とインドの違いは、インドの場合、人口も多くカーストもあるためスーパー!スペシャリストです。かつその仕事だけをこなせばいいと思っているので融通のきかなささがかなり大きく出ます。
(私の関わる産業はインドでは人気な業界ではないので、頭を使って仕事をしようとしている人が入ってきにくいというのもあるかもしれません)
道を掃除する人、ホテルに使える人、庭師、などなど…
同僚と仕事をするうえでは、彼らが仕事のどの部分をになっていて、どのようなことを考えてほしいか必死に伝える必要があります。
3.コミットメントがルーズ
これがBtoBでビジネスをするうえで一番面倒くさくなる点です。
本当に買う予定があるのかわからなくなる時間軸で物を話されますし、買うとコミットした後に、オーダーをキャンセルしたり平気でしてきます。
これは以前のブログに書いた知らないことが恥というのも関わって居そうです。
お客さん:この時期に注文が入るはず。だから出荷早くしなさい(確信。白目)
私たち:ははーかしこまりました。
----数日後----
お客さん:注文取れなかったから、やっぱいらんわ。
これを繰り返されるとインドって難しいなと思いますよね。
パキスタンの方達のほうがまじめでしっかりしている場合のほうが多いらしいです。
まとめ
要するに、いろんな人が多いのでビジネスの1件1件を読み解くのが難しいのです。