元インド共働き夫婦【育児編】

夫はアメリカ帰国子女、妻は英語大好きヨガ大好き。インド在住だった共働き夫婦が愛をこめてインドについて書いていました。帰国し子供が生まれたので育児ブログになりました。

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インドで働くことになった!だけど未知の世界インド…まず読むべき本は?

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嫁でございます(._.)

インドで働くことになったはいいものの、正直なんのイメージももっていなかったインド。

大学の時友達がガンジス河見に行ってたな。なんか、おなか壊したって言ってたな。正直その程度…

ですので、手始めとして読書好きの私は滞在前からインドに関する本を色々読んでみました。

その中から、インド滞在開始後参考になったなと感じたお勧めのものを幾つか紹介します。

1.How India Works Making Sense of a Complex Corporate Culture

by Aarti Kelshikar

いきなり洋書ですが。

インドで働くことになった人には一番のおすすめがこれです。

海外に住んでたインド人の著者が、外国人駐在員やインド人で一度海外に出てまたインドに住むことになった人に向けて「インドで働くとはこういうことだ」と語っています。

英語も比較的平易で読みやすい。

例えば、インドの縦社会といかに職位を重視するかについてはこんなフレーズがありました。「Boss is like a god(上司は神様)」、「Hierarchy is so important in Indian Corporate culture: first react to the designation(ヒエラルキーはインドの企業文化で非常に重要。一番初めに職位に反応します)」これは、インドで働く上では絶対必要な知識!色々な必要情報が詰まっています。

この本の中でインド人は家族を大事にするものの仕事と生活がごっちゃになっていて、スマートワーカーな人は少ないという記述があります。面白かったのは、本の中で紹介されているワークライフバランスが充実している国ランキングのデータで、「1位 デンマーク、58位インド、65位日本」とのことw 

この本はおそらく欧米人を対象にしているので「あーインド全然ワークライフバランスだめじゃん」と思わせたいのでしょうが、日本人の私にとってはインドでワークライフバランスを感じます。

 

2.すごいインド:なぜグローバル人材が輩出するのか

サンジ―ヴ・スィンハ著

話題のIIT卒業の優秀インド人著者による本。私見も多い気がしたし、ちょっと2014年出版と古い本だけど面白かった。

インドは意見をしっかり主張しスピード感をもって意思決定する国。

日本はなかなか変われずスピード感がなくすごくリスクヘッジをする国。(そういった点はインドにはないw)

インドの学生にとって日本は魅力的な国にうつらず、下に見ている人も多いとのこと。多くのTOPクラスに優秀なインド人は欧米に留学行きますし、欧米系の外資系に勤めるイメージ、英語できるしね。(ただ、今年のインド人気企業ランキングでSONYがランクインしていました)

 

3.インド人との付き合い方 インドの常識とビジネスの奥義

清好延著

 インド入門系の日本人が書いている本ではこれが私は一番おすすめ。出版されたのは10年以上前だが、実際のビジネスミーティングでの例やインド文化について幅広く記載されていた。

決定権は組織ではなく個人にあるからうまくトップをつかえ、非暴力で徹底的に議論を好む、自分のコミュニティへのアイデンティティは強いけどコミュニティ外は無関心等…

インドでやっていける人は自分なりの基準がある人と書いてあった。たしかに、インド人のOKOKに流されていたら日本では通用しないビジネスパーソンになってしまいそう…!!

 

4.インドシフト 世界のトップ企業はなぜバンガロールに拠点を置くのか

武鑓 行雄著

バンガロールに駐在になった人はぜひ。旦那は頻繁にバンガロールに出張に行っているので読んでみました。評価は△。もっと深い内容を期待していたので少し残念。

インドは平均年齢25歳の若い社会(日本と逆の人口構成)なので、大量採用も余裕でできる。スタートアップを増やす政策を現在とっていて、インフラがそもそも整っていないから新しいサービスが生まれやすい等。まあふーんと思う記述はありさらっと読めました。

 

5.モディが変えるインド 台頭するアジア巨大国家の静かな革命

笠井 亮平著

初心者でもわかりやすい現代政治社会の本。インドの現代社会系の日本語の本はほとんどいい本が見つけられなかったけど、こちらの本はとてもよかった。大使館の専門調査員を経験された方の本。

特に外交関係で、中国・パキスタンスリランカなどとの事情や日印関係などもかかれていて周辺国との事情を理解することができる。(インド人にも住んでいるとよくパキスタンについてどう思うか?とか聞かれるので知っていて損はない気がします)モディについての本かとおもってよんだら、ちょっとちがうぞていうかんじ。

 

6.ぼくと1ルピーの神様

ヴィカス スワラップ著

単純にインド文化社会に興味をもつのにもってこいなのはこちらの小説。映画「スラムドッグミリオネア」の原作。ビジネスとかとはまた違うリアルなインドローカルの実情を垣間見えます。インドの貧困や混沌、多様性を感じられる。映画とは違う生々しさがあり、おすすめです。

 

7.インドでレシピを聞いてきた (読書嫌いの夫より

中村直也・清水樵

2013年の本なので少し古いのですが、インドカレーのレシピは衰えません!!w

翌日の記事でも紹介しておりますが、12日間の滞在で著者は70件以上のカレー屋さんを訪問し、様々なカレーのレシピを現地人から入手、日本で手に入る食材を使い味を再現しています。

レシピもそうなのですが、注目してほしいのはこの12日間で体験しているザ・インドをお店紹介の中にたくさんちりばめているところです。

インドに住んでいる私からしますと共感の嵐ですw

是非インドカレーのレシピが気になっているかたと、インド人の感覚を少しでも読んでおきたいという方がいらっしゃりましたらおすすめの1冊です。

 

インドでどうやって本を読むのか

インドでは読書にKindleを基本使用しています、もちろん日本の本は売ってないのでw

日本語の本は、デリー周辺にお住いの場合はアヴァロンホテルの日本人会を訪ねると無料で貸し出ししてもらえてお勧めです。

あと、洋書は異様に安くて高くても500Rsくらい。基本は300Rsくらいで買えるので気になった本は洋書も購入して気軽に読めちゃいます。本屋はモールにはだいたいはいってますよ。