インド:日系企業の駐在員としての難しさ
以前の記事ではいかにインドの市場、人が不規則で日本人にとってタフなのかを記載した。
本日はインドに「日系企業」の駐在員としてにて働く上での難しさについて軽く記したいと思う。
1.3時間半という時差
インドと日本には3時間半という時差がある。
一見すると、あまり時差がなく日印間の異動に苦労しなさそうではと思われるかもしれないが、私が言いたいのはそこではない。
想像してみてほしい下記の状況を…とてももどかしいものがある。
・インド朝6時:日本9時半
日本メールの確認時間、インド販社へメール攻撃開始。
・インド朝9時出社:日本昼12時半
インドで朝出社をし日本からのメールを確認する。質問をしようと電話をかけようとすると日本はすでにランチの時間で対応が遅れる。
・インド13時~14時:日本16時半~17時半
インドで昼ごはんを取った後に日本へ連絡を入れたとしても、すでに日本は帰宅ムード。
・インド15時~18時:日本18時半~21時半
顧客との交渉が始まるのがこの時間。すでに日本は終業。翌日の回答待ちをするしかない。
インターネットの発達で便利に世の中がなってきているなかでこの中途半端な時差はとてもやるせない感覚に陥るのだ。アメリカのように朝夜が逆転していれば諦めがつく場合があるが、このような中途半端な時間だと心にたまに突き刺さるものがある。
銀行マンや商社マンの間では「三下り半」(みくだりはん)と呼ばれかなり厄介なもの扱いもされているようです。
2.インド人の文化を知る人が本社に少ない
前回の記事について本当に理解してくれる人が日本にとても少ないということだ。
これはインドのみならず他国でも共通していえることだとは思うが、インドのエクセントリックさは実際に体験してみないとわからないことが多いのではないか。
出張ベースでインドに来た際には垣間見ることができるかもしれないが、最後まで付き合うのは私たち現場の人間。
情報共有の難しさ重要さを常に痛感させられます。
簡単にですがインドと日本の時差・3時間半がいかに重要かつ大変かをご理解いただけましたでしょうか。
時間を調整すればなんとかなると思っている方もいるかと思いますが、時間にルーズなインド人、8割以上は予定通りに行きません。
ある意味日本に対するいいわけにも使えますが、そこに甘え始めるとインド人化したといわれるようになりますw。